今回は長寿食の話です 。
      
      京都府北部に位置し日本海に面する京丹後市は、100歳以上の人口の割合が全国平均の約2.8倍 にもなる超長寿地域です。 
      
      その理由はなぜか。私も非常に興味がありました。
      
      調査によると、 ビフィズス菌や乳酸菌と並ぶ有用菌の一種である「酪酸菌」が 腸内に多いことが理由の一つだそうです。 
      
      酪酸菌は長寿菌とも呼ばれ、腸内環境を改善する働きがあるそうです。 酪酸菌が酪酸を作りその酪酸が腸内の酸素濃度を下げることで他の有用菌が活動しやすくなり、 その結果腸内環境が良くなるそうです。
      
      ではなぜ京丹後市の高齢者に酪酸菌が多いのか? 
      
      その理由はまだ明らかにされていませんが、どうも昔ながらの食生活を続けてきているということが大きな理由と言えそうです。 
      
      すなわち、 この地域の人々は 戦後の食生活の欧米化というものの影響があまりなく、 日本の伝統的な食事をしてきていることが大きいようです。その結果、腸内環境が良くなったので、 京丹後市の人の大腸がんの罹患率は京都市内と比較するとわずか半分という驚異的な低さに止まっています。 
      
      しかも京丹後市の高齢者には認知症も少ないと言われています。やはり日本の伝統食は健康長寿にとって非常に有用と言えますね。 
      
      京丹後市の百寿者の食事の特徴をあげるとすれば、魚、豆、わかめなどの海藻類をよく食べていることがあげられます。 魚と海藻類については日本海に面した地域だからなのでしょう。 
      
      百寿者が多い理由について、今後さらに様々な角度から研究されていくと思います。その結果が非常に楽しみです。 
       
      
      <大腸がんが急増!                         京丹後市の百寿者の食事>
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